□月 ●日  No1969 失敗もします


朝倉は色々な妖怪の能力を複写するためにその姿を模するのだが、
いくつかの問題も発生する場合がある。
その中で困るのが妖怪の知性の一部を借り受ける場合である。
どう考えてもバグなのだが、そのバグのせいでこのコスプレ魔術が信じられないほど
痛々しくなる。


極めつけは灼熱妖怪のコスプレである。この瞬間だが数十秒に渡り鳥頭になる。
みなさんお気づきの通りこの状態だと不必要な記憶があっという間に飛んでしまう。
とどのつまり彼女の研究が遅々として進まないのだ。
これら問題は顕界の外部記憶システムに頼ることで解決するのだが
やはり魔術を用いた観測でないと上手くいかないらしい。


この状態の朝倉は普段の痛々しさが4割増し。
さらにやばい口調も追加されて危険以外のなにものでもない。
助けてくれと言うしかない。


氷妖精に変身したときはやばいを通り越して、関係者が皆逃亡という
恐ろしい展開になった。
あの姿で「私ったら最強ね」とか言い出したら、ごく一部のマニア以外は
逃げたくなるのが普通だろう。


というわけで今回のコスプレだが、
3馬鹿達のコスプレに挑戦することになった。
もう嫌な予感しかしないためか、みんな当日有給を取る奴が続出。
結局くじで負けた人だけが残ることになったのだが。


幸いの事ながら失敗しました。
能力のコピーに失敗して、まともに機能しませんでした。
解析が足りないからだと思いますが、ノーパンだということが判明して
色々逃げたくなりました。
よく耐えたと思います。