□月 ●日  No2009 引っ越しシーズンです


浅間の家の天井が抜けたということで急遽引っ越しが決定。
普段帰って寝るだけという浅間の家だが、なんと天井が抜けていることに気づいたのはつい先日の話。
そういえば少し大きな地震があったように思えるのだが、どう考えても古い賃貸だったので
一度賃貸を解体して新たに建て直すのだそうだ。
その間の仮住まいというわけである。


そんなわけで4人ほどで浅間の家の引っ越し手伝いをすることに決定。
引っ越し業者を使えよと思うかも知れないが、一応八雲商事に勤めている彼女の場合
下手に引っ越し業者を使っていたくない腹を探られるよりはマシという判断があるようだ。
ちなみに、そこそこ以上にお金は貰っている。


彼女の家の 衣服はとても整頓されていた。正直我々が来なくても別に問題ないだろうと
思われる。衣服が整頓されている理由は割りとすぐにわかった。
巫女服である。そういえば実家が神社だった。 
ワンルームにもかかわらず何故か神棚が鎮座してある。 一応引っ越しの報告は済ませたので大丈夫
とのことだが一体誰に報告したのか、ピンクの象さんにでも報告したのかは不明。


大量にある空き瓶や缶。驚くほど整然と並んでいるがなんとみんな空っぽ。
ならば早くゴミ集積場に持っていけばよいのだろうが。
飲み過ぎて、次の日起床事故、そして集積場に持って行き損ねるのコンボを繰り返しているようだ。
雑然としているが整然としているカオスがここにある。


引っ越し作業はわりとスムーズに進む。
たまに発掘される御札の類や、いかにもやばそうなスペルカードを見つけて
引っ越し業者が入れない理由を悟る。 たしかにこのまま入ったら事故る可能性がある。
我々はこれらの道具の使い方を理解しているから問題ないが万が一発動でもしたら
完全にこの建物が壊れるだろう。


噂に聞いていたが浅間が博麗の巫女の上位互換であることはよく分かった。
年齢さえなければな。