□月 ●日  No2010 システム更新 その1


幻想世界で生活していますと、アホみたいに重武装になる癖が身につきます。
電力が無くなると本当に何も出来なくなるので、顕界でも似たような状態になります。
充電器については顕界のバッテリー機器がそのまま使えるようコンバーターなどが利用できるように
なっております。かなり単純な造りになっていまして、カー用品店に行けばコンバータも手に入ります。
この辺の思考は使えれば独自仕様に拘らない妖怪達の思想を強く反映しております。


緊急連絡網というものもあります。電話回線だけでなくネット回線も利用できるようになっていまして
複数のソースで通信できるようになっているのは基本中の基本となっています。
衛生通信時はバッテリー消費がとても大きくなるので、文字データのみの転送に押さえられます。


その気になればPDAに仮想スペルカードを転送することも可能です。
スペルカードは基本何枚かルールになるわけですが、我々八雲商事社員は延々とバッテリーが続く限り
スペルカードを利用し続けることが出来ます。もっとも威力が低すぎてスペルカードを使っていると
認識されることは殆どありません。短時間の緊急回避程度の使い道しか有りません。
もっとも術者によっては超強力な出力を出せる人も居るようです。


そんな折りPDAのOSバージョンアップの連絡が来ました。今回の目玉は大容量弾幕でして
一度に送れる弾幕サイズが大幅に向上、350ミリリットルクラスなら飲料水の
転送も可能になりました。それで流行っているのが、避難グッズの弾幕化です。
弾幕の代わりに緊急用の食料などを入れると良いあんばいになりました。


実はPDAにはもう一つ強力な機能が加わったのですが、
その辺については明日。 案の定酷いことになっているのでそれはおいおい。