□月 ●日  No2011 システム更新 その2


PDAのOSバージョンアップ。
今回の目玉はPDAに簡易的なオペレータの機能を付けようというものだ。
もともと八雲商事のオペレータは極端に属人的であった。
もちろん刻一刻と変わる状況でも連絡できる人がいるということはたとえ朝倉でも 
いや、彼女の場合は頼もしいの一言なんだろうが、安心することができるというものである。
それを、ヴィヴィットのテクノロジを応用したシステムで代替えするというのが今回のコンセプトという
わけでして。


民生用のシステムと違って滑舌も良いし、ちゃんとした言葉で話す。
認識できる言葉も民生用と比べものにならない。声がヴィヴィットのそれでなければ
それなりに良い造りである。
このシステム声を会社のサーバーに送って音紋分析して返すという仕組みだそうだが
当然何を話したのか、というのは会社のサーバーに残るはずなのだが、この仕組みを知らない
連中が酷い会話をしていて色々笑いが止まらないというわけです。



たとえばこんな具合です。


「近くにマジックマッシュルームの群生地帯はありますか?」
マジックマッシュルームの群生地帯は危険度A+からAAまで4ヶ所有ります。
 現状の装備では侵入は認められません。」


言っていることが所々おかしいです。


「今日のメイド長の天気を教えてください。」
「今日のメイド長の天気は曇り時々雨 ところによって雷雨となります。」


機嫌はこのように天気で表しております。
これは、今まで通り。
結構便利ですが、なんか問題が起こったときにワンクッション置かれるのが怖いです。
やっぱり人間の方がいいかなと思うのは最前線に居る身として感じる次第です。


そして案の定ですが


「今日のパンツ何色?」
「パンツはいてません」


具体名は言いませんし、八雲商事の取引先の方ですが、Mくんあとで呼ばれないように
気をつけましょう。