□月 ●日  No2028 史上最悪の妖怪


顕界にいる地上最悪の妖怪の妖怪について紹介しよう。
やつらは名探偵と呼ばれる。この名探偵の近くにいると必ずと言って良いほど殺人事件が
発生し、犯人とは全く関係ない一般市民まで殺されると言われる。
ほぼ一週間に一度の割合で事件が発生し、一般市民がこの名探偵に捕捉されると
脱出はまず不可能と言われる。 


名探偵は今のところは数人の個体が確認されている。
大半の個体は、単純に仕事でその場に居合わせるタイプだが、中には実質自ら
発生源と化す者もいる。 当然我々の間でも要注意人物であり
発見したら半径数?圏外にいることが推奨されている。


基本的に名探偵と呼ばれる人物は日常生活ではそれほど害がないとされる。
問題は彼らの生活圏外に移動したときだ。 ここで奴らは何か得体の知れない瘴気を
発生するとされる。 その瘴気は白玉楼のお嬢様が発生する代物とほぼ同質ではないかという
研究結果もあるほどだ。 


名探偵に出くわした場合はどうすればいいのか。
大技だが、うちの社員が巻き込まれたときはたまたま近くにいた綿月豊姫
犯行現場を一時的に幻想郷に移動させ、中有の道をバイパスして生還?させたなんて
ケースがある。 これを生還というか怪しい物だが。 
結果的にこの名探偵の力から逃れるためには残機を増やすしかないというのが
現実である。


幻想郷にも名探偵と呼ばれる妖怪がいるらしい。
少なくても奴らに近寄ることは死を意味するので 遠目でも彼らの姿を捕らえたら
肉食動物からのがれるように連中の姿を常に捕らえて距離を取るべきである。
少なくてもそれだけで彼らのリスクから身を守ることができるだろう。


幸運を祈る。