□月 ●日  No2066 命蓮寺の不穏な動きと割れ窓理論


割りとどうでも良い話なのですが、糞狸が顕界の道具を大量に持ち込んでいて問題になっております。
一輪嬢がりーくしてくれたので色々判明したわけですが、幻想郷にはやぱり持ち込み禁止の品物って
いうのが数多くありまして、我々が海外に出るときと同様に税関を通すのが筋となっているわけです。
幾つかの主要物資は確かに税関を通すときも比較的スムーズですが、いくらなんでも量が多すぎなので
注意したい次第。
太陽光発電パネルと携帯端末を持ってきたときは色々な意味でコメントしがたい事態であります。


一応妖怪が数多く住んでいる命蓮寺ですが、結構顕界出身の妖怪もセットで入っていってしまっているので
よりいっそう不便さが際立っているようです。
大師様といったら、自分の想像をはるかに超える代物と言うことで妖怪達が持ち込んだものを殆ど
スルー状態と言うことで、寅さんの活躍に期待というところですが、想像以上に世間知らずというか
修行に明け暮れていたため俗世間に意外と疎いという恐ろしい結論になりました。
結局一輪嬢がその辺は取り仕切っているようです。


命蓮寺を妖怪達の駆け込み寺とかを、妖怪の保護施設とおもっているきらいがあるということです。
そういえば朝倉の話ですが、命蓮寺の立場が危うくなったのも結局のところ妖怪による
治安悪化を「一方的」に畏れたからという話でありまして。
要するに治安悪化の目を摘めということですが、これぶっちゃけると一方的なホームレスなどの
存在を排除せよという理論なのですね。


そんなわけですから、彼らの存在を必要悪として考えられるかってとても大切なことなのですね。
実際、排除すると言うことは彼らの問題から目を背けるという意味になります。
一見すると良い理論に見えるのですけど一種の思考停止なんですね。
だから結局そういった妖怪達の存在にある程度理解を示すって大事なのだという話であります。


ところでその辺も考えてあの三馬鹿は政治の世界に入りたいというのでしょうかねえ。
もはや一人でどうこうできる時代はとうに過ぎ去ったって知ったら、彼女どんな顔をするのでしょうか。