□月 ●日  No2093 寿命を伸ばしたい方


月の都で久々にオフ。ぶっちゃけ、ここは食い物が美味しい以外にあまり娯楽の類とかは
それほど無いと思うのだが、観光気分で見るには丁度良い場所でもある。


綿月姉から三馬鹿の状況を尋ねられて適当に答える。適当というより実際にそうだったからなのだが
軽く嘆息しているところを見ると、たいしたことではない情報に対する失望が見て取れる。
なんてことはない。博麗の巫女や三馬鹿とか、例の神社の一味とか命蓮寺とかを集めて対談を
やったって話である。てっきり連中の価値観を見ることができるかと思ったが、こちらの
既知の情報が主であった。 あの場で連中の本音なんて暴くことなんて難しいと思ったが
実際その通りだったと言うしかない。


綿月豊姫にとっては、三馬鹿とりわけ、あの聖徳太子のリスクを注視しているのは間違いない。
彼女が何故月面のテクノロジではなく、仙術で長寿命を手に入れたのかはやはり気になるところだ。
危険な方法で長い寿命を得ようとする者には刺客が放たれているというし、連中にもどうしようもない
事情というものがあるのだろうなとは思う。


妖怪の寿命はどうなのか。実際のところ謂われの変動による意味消失があるので、実のところ
安定した個体として妖怪が維持できるのには限界がある。場合によっては複数妖怪の統廃合が
行われる場合もある。この場合人格がどちらのものになるのかはわからない。
そんなわけで長寿命リスクというのは概ね人間が受けることになるらしい。


こちらとしては結果的にあの会合がなにも無く終わったことが良かったと思っている。
その点については、見解が一致した。


まあ、やっていることが似ている我々であるが、正直な話月面人の方が色々話が通じやすいのだが
どうなんだろうかと思う。
それはそれでいいかとも思っている。