□月 ●日  No2094 儲かるのか?


八雲商事は幻想郷に無料で物資を届けているように見えますが実際はそうではありません。
一応どころかそれなりに利益は上げてます。
そうでもなければ予算がどうとか色々かつかつな動きにならないと思うのですね。


八雲商事の持ち出しが多いのは概ねインフラ部分と、博麗の巫女関連の予算です。
他の妖怪については概ね何かしらの利益を得ているので、それほど問題にはなりません。
総体としてはということです。


我々の業務を生活保護とかと一緒に考えて居る方もおられますが、実際のところは
幻想郷でどうしても不足するものを補っているにすぎません。
我々はあくまで流通に載せるのが目的であり、幻想郷内部的には数ある問屋の一つに過ぎません。
一種の専売公社みたいなものと考えるとよいかもしれません。
もっとも塩については利益をほとんど載せていません。
ゆえにこの業務はギリギリ赤とかそんな感じです。


たとえば紅魔館からは魔術研究まわりのレポートや統計結果が常時やってきます。
魔術研究は本当にコストが掛かる上、発動場所を間借りするのも大変なので
大変助かっています。
薬屋からの薬物関係の資料なんてものは、製薬会社が高く買い取ってくれます。
たまに争奪戦も始まる案配です。


実のところ一番お金が掛かっているのは、輸送インフラや燃料代の類です。
もちろん多少は利益に乗せるのですが一番理解されない部分です。
せこいのですが、気動車に魔力でも動かせる機構を積むなどしてある程度
燃料を節減しないと駄目なんですね。 電化していれば相当楽なのでしょうが
そんなインフラなどどこを探してもありません。


そういうわけですから、八雲商事といっても結局ボランティアでもなんでもないという
ことで、そこのところを勘違いしないでいただきたいというところです。