□月 ●日  No2111 幽霊に足がないって誰が決めた


一応うちの会社のボスと言えばかつては、幻想郷で異変の解決に当たっていたらしい。
スペルカードシステムが安定していなかった時代の話とはいえ、結構苦労していたらしい。


スペルカードシステムがないころは弾幕戦も結構容赦もなかったし、博麗の巫女も
弾幕展開を優先するため、空を飛ばずに亀に乗っていたらしい。
そいつがうちの会社の奴だと聞いて今更ながらびっくりする。
そういう意味では、ここの連中は歴戦の勇者と言えるかも知れない。


そんなボスであるが、たまに幻想郷へと出張に行くことがあって色々とやりとりをしているようだ。
主に情勢視察が目的だろうが、三馬鹿と対談したときは緊張が走った。
2人とも同一属性の人物だったし、外では冴月達がにらみ合いをしていた。
対談が終わって、へろへろになったのは三馬鹿の1人の方だった。
まあ、あの緊張感はどうしようもない話である。


さて、問題はというと実は三馬鹿の1人である柄の悪い幽霊。
ボスは彼女に、足をはやす方法を教えていたらしい。
霊体といっても足がないのが主流になるのは実は近世の話。
復活プロセスに誤りがあったから足が亡くなったと本人は主張するが
実のところ、彼女の足にあった水虫がコンプレックスで、自分の足の姿を正常に
イメージできなかったのが全ての原因だったらしい。


そこで、足を復活させて、サンダルを履かせることに決定。
実はハイヒールを履かせてみたら、あっという間に転んでしまったのだが
それはそれである。個人的には足があった方がいいってほどの美脚でした。


サンダルだが、結局歩きづらい移動しづらいという話になり
結局元に戻るも、今後人に会うときは足をはやすのも考えてみるということで話が付いた。


足をはやすと暫く歩いていない場合は歩行訓練がいるという。
こつは少し身体を浮かせて足だけをばたばた動かすことだそうで
それって空飛んでいるのと変わらないと思うかも知れないが
最初はそうやって慣れるのだそうだ。


ボスはなぜ足を生やすのをかんがえたかって
やっぱり外見的な理由らしい。自分もオシャレがしたいと言って笑っていた。