□月 ●日  No2138 伝説の二人


秘封倶楽部と言われた二人。
実は彼女たちが現在幻想郷に行けるようになったのはどうしようもない理由があります。
なお、そうなったのも概ね我々の責任であり、それについては反論は一切いたしません。


彼女たちは一応不思議スポットに行って色々するという活動をしております。
不思議スポットと言いますと、所謂いわくつきの場所ということになりますが
その大半は意味消失しておりまして専用の眼鏡を付けますと、そこで噂になっているような
幽霊とかは基本的にいないか、居たとしても実態が違っているか、または奥で縮こまっていることが
多いです。


問題はこの三つ目でありまして。
なぜ幽霊たちが奥で縮こまっているかなのですが。
いるのですね。ここはおおむね困った人たちのたまり場になるのです。
当然、こんなところに面白半分に行ったら無事では済まないのは当たり前というわけです。
被害者も自分たちがそういう被害にあったことを隠すために、より心霊スポットとして
取り上げますから尚のことってことになります。


当然うら若き女の子がそこに行けば普通に考えれば無事では済まない訳でありまして。
ところが、この二人、どういう経緯かは知りませんが保護対象に入っているのですよ。
彼女たちがそういうスポットに行きますと、当然待ち構えている人がいるのですが
そいつらを実力で排除している者がいるのです。 うちの職員だったり、霊能局の人だったりですね。


それで、すべてが終わった後に二人がやってくるので、困った人の間では二人が
所謂大量の手兵を持っている伝説の番長みたいな扱いになっていたのですね。
私もその手の雑誌を見て顔が真っ青になっている一輪嬢(私服)を見て気付いたわけですね。
いつの間にか話が広まってまして 影の番長みたいな扱いになっていたとのことです。
なんでも、兵隊数十人をもってしてもダメだとか色々書かれていました。
一輪嬢が「確かに全員のした」と言って項垂れていましたのでコメントしようがありません。


そんなわけであの二人は入社当時からいきなり伝説という謂れをもって幻想郷への切符を手に入れたのです。
なお、本人はこの事実を知りません。
たぶんどつかれるでしょうし。