□月 ●日  No2173 結構近くにいます


妖怪というと自然の中で静かに暮らしているというイメージがありますが、実際のところはそうではなかったりします。
彼らは想像以上に狡猾で、頭がいい存在です。
先ず、意外と金を持ってます。この手の社会性妖怪というのは結構おります。


更に言いますと、かつての政変を起こした人物が妖怪化なんてこともあります。
しかもこういう人は大体の場合政治家たちのご意見番として機能していたりします。
結構どこの国にもいますので、なにか特別というわけでもないみたいです。また、必要に応じて資金などを集めたり
調整などもやってくれますので、その筋の人はみんな知っていると言ってもいいでしょう。


そういう奴は人間の姿をしている必要もないみたいで、実際に獣の姿で会うことが多いです。
一見するとやばそうなので、そのように対応したらほめられました。
これはたぶん顕界にいると気付きにくいかもしれませんが、わかる人にはたぶんわかると思います。


幻想郷というのはこうした妖怪たちの助けがあって成り立っています。
彼らにしてみれば、幻想郷の住民は社会不適格者と言いたいところだそうで、
確かに連中を頭に浮かべてみればむべなるかなといったところです。


社会不適格者のほかにも政変を起こしそうな妖怪たちもここに送りつけている事実も聞いています。
ここの国の人たちは地味に信心深く。結構カルトにだまされるのだそうな。
もちろんそのことが妖怪たちを生かす原動力にもなっているので利用しない手はないとのこと。


意外と人間も妖怪も身近であることを痛感する一日でありました。