□月 ●日  No2238 アトランティスの謎


 幻想郷の入り口というのは結構いろいろな場所に生まれることがある。大体は結界の事故やバグによるものだが
空間接続失敗例は大体決まった場所にある。たとえばエレベーターなどといった閉鎖空間をフラグにするとか
ドアをフラグにするなどが割と標準である。もちろん慣れている人ほどこの場所を利用することはまずない。
第一、地上に繋がっているとは限らない。入った瞬間フリーフォールミンチコースという事例が多く、
なんでお前ら入ろうとするんだと突っ込みを入れたくなるわけです。幻想郷住民を知っていたら出入り口が
地上である必要なんてなにもないなあと思います。


 従いまして幻想郷の出入り口を設定するのは結構丁寧にやらないといけません。
 術式がやたら多いのは移動のためのハードルというより、出たところの座標をどうするのかという根本的問題を
解決しないといけないという頭の痛い話になるのである。ちなみに自称現人神の家の移転には準備に1年くらいをかけて
配管工事から行ったという糞面倒な手続きののち、移動したという経歴がある。
 指定場所に転送することは奇跡でどうとかという話ではなく。その場所が整地されているとか、地盤はどうなのかとかを
ボーリング調査を行って確認し、安全が確認され次第発動というプロセスをたどっているわえです。


 こうして幻想入りというのは実にシステマチックにかつ、安全を確認してからやるのが基本なのだ。
よく映画などで紐をつかってどうという話があるが、あれは実に正しいやり方である。可能なら二人くらいが
引いていることが望ましいだろう。いざとなったときの対応は重要だと思うのです。
できれば先っぽには酸素ボンベなどを付けるなどのも必要だ。酸素濃度が現代と同じとは限らない。
多くても少なくても問題が起こるわけで。


 幸いにして幻想郷の大気組成は顕界とあまりかわらないので大問題にはならなかったが、高高度の動きに対応するための
訓練は自称現人神も行っている。おかげでこの程度の問題で済んでいるともいえる。
 単純に移住感覚で幻想郷に行くと痛い目に遭うのは理解したうえで行動したいというところだ。


 それでもフリーフォールになるやつがいるんだけどね。
 さすがにその時は妖怪がマグロを処理することになってます。 南無。