□月 ●日  No2283 酸っぱいデブにショットガンで撃たれたらねえ


八雲商事でホフゴブリンといいますと色々該当する種族が出てきてとても困る存在でありまして
特に米帝においては妖怪のまねごとをして正義の味方になっている奴の総称となっております。
薬物などを利用して、妖怪の姿を借りて空飛ぶ乗り物で移動する。まんま幻想郷のコンセプトを
そのまま米帝に移植しようという試みのようです。ホフゴブリンは一人ではなく何人かの人が
あつまって直接的な人助けに従事します。概ね無害ではありますが、たまに色気を出して
幻想郷にやってきても色々困るので分は弁えてほしいかなと思う次第です。


ホフゴブリンについてですが隙間妖怪が懇談会のため座敷童が一時的に消えた
幻想郷の一地域を対象に投入したそうですが、いずれも上手くいかなかったようです。
妖怪と言えど、十分な訓練や周知が行われていないとこんな調子です。
ちなみにホフゴブリンの多くは顕界の生活に順応しているわけで
幻想郷の不便さには結構苦労していたとの事です。この辺も仕方ないとはいえ
色々問題だと思います。


彼らは働き者ですが、一応の組合みたいなものを持っています。
これは人間の資本家とか妖怪の資本家が彼らを労働力として搾取しようとした経緯に基づくものです。
彼らは直接的な貢献で報酬をもらう方針から隠れた貢献で報酬をかすめ取る方向へと
シフトしたと言われています。人間というのはそういう生き物だからと言うのが
ボスの談であります。


そもそも妖怪たちへの偏見がないのが幻想郷と思われる方がとても多いのですが
実際にはこんなもんです。むしろ顕界の方が妖怪に対して偏見が少ないのではないかと
思うくらいです。
妖怪が日常にいるからと言って異物を排除する思考はあまり顕界と変わりないどころか
寧ろ閉鎖的ではないかと思うくらいです。


結局、ホフゴブリンが引き揚げられるまでは紅魔館でお世話になってもらっていますが
比較的顕界の思考パターンを持つようなヴァンパイアの主人くらいでないと
彼らを十分に運用できないと言えるのかもしれません。


紅魔館に順応しすぎて残りたいという奴が何人出てくるかが心配です。