□月 ●日  No2282 召集


幻想郷から座敷童が招集されるとあって対応に追われる。
そもそも座敷童とはいわゆる隠し子などが妖怪化した姿と謂れ、基本的にその地域の有力者の家に
住みつくことになる。そのため座敷童がいるところは幸せがやってくるというが、実際のところは
座敷童を置くことができるほどの裕福な家庭と言う意味である。結構面倒である。


デストロイヤーどもには外の世界でニーズがあるという理由で座敷童を呼んだことにしているが
実際は違う。座敷童は以前からニーズがあり、幻想入りするのには条件が足りないからだ。
元々露出も多い座敷童は顕界でもそれなりに人気になっているし幻想郷にわたっていない座敷童も
相当数いる。


すなわち今回は妖怪たちの間で勢力争いが水面下で起こりだしているからなのだ。
つまりある程度野心がある人妖たちが活動を始めたということだ。これはヴァンパイアの主人には
なかった事象であると思う。


座敷童は地方の有力者に取り次いで、情報の集積などを行う。普段からも通信状態にあるが
集まって情報のすり合わせを始めるというのは異例の話だ。
まあ会議というより懇談会みたいなものになっているのだが、それでもあちこちの座敷童が
一堂に会するのはやはり異例の措置である。


実際にやっていたのはというとただの飲み会。
ぶっちゃけ酷い有様であり、あられもない姿と寝ゲロが飛び交うすごいものだったが
これでも一応情報は萃まるのだからすごいといえばすごい。
服が変わっているのはウエストが変わっているためであり おっと誰か来たようだ。