はっきり言いますが、何も準備なく幻想郷に行くのは本当にお勧めしません。
女の子に会いたいという願いは運が良ければ叶うかもしれませんが、
おそらくその姿を数秒見た後は天に召されていると思います。
そんなわけで中有の道では顕界からやってきたすなわち顕界で行方不明になっている人たちの
チェックが行われる次第であります。一応特定の場所に座って明らかに顕界の服装を着ている人を
見かけたら写真で撮影するとそんな感じです。
写真は手早く現像されて、行方不明者リストと照会します。特にこの時期になりますと
年末にいろいろあった人が幻想郷に旅立つ事故が頻繁に起こりまして、
八雲商事の現地職員も動員の上チェック作業に入るということになります。
中には死後の世界に行ったことに喜びを見せるもの。地獄行きを悟って慟哭する者もいて
いろいろ面白い。地獄行きになるくらいならとここで商売を始めるものもいるわけです。
こういう連中は当然輪廻を放棄するわけだが、そんなことは知ったことではないようです。
一番困るのは八雲商事の通用口を待ち構えている人であります。
ここに行けば生き返れるというわけですが、正直なところ肉体の固定化とかなんか
いろいろムニャムニャしないといけませんし、私も最初はベッドの上で復活していて
ある程度療養が必要だったのがほとんどタイムロスがなくなっておりますから
多分何かあったんだと思います。
もういろいろ諦めました。
ちなみに終わったのは深夜でした。しばらく行きたくありません。
