□月 ●日  No2310 氷妖精のアルバイト


妖怪だって寒いものは寒いです。当たる風を軽減する方法はありますが雪などがやってくると
衣服に雪が付着して墜落することもしばしばであります。
八雲商事では基本的に列車システムは寒冷地前提の設計となっております。
除雪車もありますが、地底から温かい地下水を融通してもらって線路を溶かす作業などが行われています。


よくスペルカードで溶かしたり除雪したりすればよいという意見が散見されますが
これはあまりよろしくないようです。中途半端に溶かした雪は重くなって処理が難しくなります。
結局使い分けと、常に雪が積もらないように処理をすることの二段構えが重要という
話となります。


といっても顕界の場合は話は別です。都会になれば当然雪の影響はどうしようもありません。
顕界で商品の納品遅延が起こるのですね。それもかなりの時間で発生します。
幻想郷では一日遅れとかで入ってきますが、だいたいの場合検疫プロセスの高速化で
ほぼ吸収可能です。


ちなみにですが氷妖精に水を含んで重くなった雪をさらに凍結させるお仕事を頼む場合があります。
彼女たちは簡単に買収できるので、お願いすると二つ返事でOKを出してくれます。
また左右に展開された雪が崩れないようにすることも結構重要な任務だったりします。
しかし、一時間の仕事の報酬が飴玉一袋というのはいくらなんでもちょっとひどいように思えます。
もっとも幻想郷で飴玉一袋だったら相当高額だという意見もありますけれどね。