□月 ●日  No2341 集団テロ


ただいま幻想郷全域で一大テロが発生中。
容疑者は宇佐見蓮子、現在身柄を拘束し、取り調べ中。
現在複数の妖怪が軽い嘔吐から意識不明の重体になっている者まで多数現れている。
摂取したものが比較的少量だったため、数体が集中治療室の動員こそ必要なものの
なんとか生還は果たせる模様。


これも単純にレンコが義理チョコなんて配ったからだ。
ハッキリ言うが妖怪たちにとってチョコレートは危険以外の何物でもない。
幻想郷でチョコレートが配れないのは単純に食べたら最悪死ぬからだ。
毒入りチョコというわけではなく単純に食ったら危険なのである。


取り調べに対してレンコは白狼天狗が大丈夫だからと言ったからあげた
と述べていたが、白狼天狗は中毒覚悟でニラ鍋を食うような豪気な連中である。
あの辺を基準にされてもとても困る。
奴らは中毒症状になって回復するまでが訓練などと言う困った連中だ。
回復すると毒が裏返ったと言っている奴らである。


治療方法だが胃の洗浄を行うところと肝機能低下した妖怪の治療。
肝機能不全の薬を月面から取り寄せ、場合によっては再生医療という
かなりハードな代物となった。
被害総額はコメントしたくないが、被害が広がったのはチョコが危険だと
わかった妖怪がチョコをほしがる妖怪にあげてしまったことも
挙げられる。たくさんの妖怪にあげたからこんなことになったというわけだ。


そんなわけで幻想郷でバレンタインでチョコを配るのは禁止になりそうな
勢いである。もっとも鴉天狗どもチョコを作ろうとしてひとなめしたら
倒れて動けなくなったなんてアホな話もあるから、我々だけの問題では
ないことは間違いない話なのである。