□月 ●日  No2346 人間を食べるのも楽じゃないですね


昔々の妖怪の話。まあ人間を食う時ってどこから食べるのって話になりますが、
そりゃ当然腹から食うのがセオリーってものでしょとさらっと言われます。
これは野生動物でもそうですけど、単純に一番やわらかいところが腹まわりって
ことなんですね。骨がないし。
そこから肋骨の無い内蔵回りってなってそこから先は別の妖怪が遺体を食ってるって
パターンが主流になるわけであります。


これ、普通の肉食動物の食べ方ですよねと尋ねましたところ
いや、普通にそうだろと答えられました。
当たり前ですけどきちんと殺害してから食べないとダメだったりします。


よく聞かれるのですが妖怪がスペルカードを持ったら余計に危険ではないかと
いう話があるのですが、実は我々が使う疑似スペルカードと本当のスペルカードは
ある一点で大きく違います。それは予備動作の量です。
疑似スペルカードは予備動作や手続きはバッチファイルになって端末上に
展開されているため、実行速度は速いのです。
ただし実行できる範囲は限られているから内容は派手にならない。
博麗の巫女が弾幕戦をやっているときは派手な弾幕を発射しているのに
妖怪退治の時はとたんに地味になる理由がこれです。


話を戻しますと妖怪が物理的に人間を襲って食べると言うのは
肉食動物がほかの動物を襲うのとほぼ同義であることは間違いありません。
人間を襲ってどうなのかと言われたら、今までに食ったパンの数を覚えているかと
回答するのはわりと当然の回答です。
だって妖怪も生きるためにやっているのですもの。


さらに言えば人間を謂れレベルで上手く食べられるなら逆に
殴られたり痛い目に合う(痛い目に遭えば多くの場合死を待つのみとなる)ことを
考えれば、リスクの少ない方法をとるのは当然なのですよ。
妖怪の世界は想像以外に世知辛いのですね。