□月 ●日  No2373 体験版


よく言われることだが、これだけ悲惨な目に遭っているなら人間やめればいいのにと
よく言われることであります。要するに改造人間になればという話なのですが
こと幻想郷につきましては改造人間の成功事例は数多くありまして
結構現実的な話だったりするので色々困ります。


改造人間の代表選手と言ったらなんといっても大師様です。年齢まで若返った
改造人間の代表選手です。どう考えても体型まで変えているのは間違いないというのが
朝倉の弁ですが、たぶん同じ改造人間としてなにかシンパシーを感じることがあるのでしょう。
魔法使いは概ね改造人間と言っていいです。人形遣いのアリスのようにそもそも人間かどうか
よくわからない人物はさておいて、こうしてみてみると幻想郷は改造人間の
見本市会場みたいなところであることは間違いありません。


それで、自分がどうなのかって話なのですが、戦争でこのような改造人間を
作れば戦闘力が上がるのではないかという話は毎度出るのですが
これがなかなかうまくいかないらしいです。第一、個人の主義信条っていうのは
信用できないものでありますし、さらに言えば量産化が困難だと言うのが
この問題の難点であります。つまるところオーダーメイドで時間がかかるくらいなら
カラシニコフ作った方が安上がりだしはるかに戦力になると言う理屈であります。
これまた改造人間の代表選手のような冴月が言うのですから間違いありません。


実は一度冴月にとりついてもらって妖怪の気分を一時味わったところ
私には到底無理だという結論に達しました。
冴月曰く老いを感じたらぜひ声をかけてくれと言う話です。
うん、たぶんお世話になることはないと思います。