□月 ●日  No2396 みんな雑食じゃないんで


八雲商事検疫部では妖怪にとって食えるものと食えないものの調査や、
人間の姿になったときに無毒化される、またはするべき食物やイコンの調査などを行っている。
一般的に妖怪たちの弱点と言われるものは実体化のプロセスで処理に失敗した
弱点類であることが多く、研究が進むことで効かなくなるのはその為である。


それでこの時期になると増えるのですね。問い合わせが。
自分は何が食べられるかとか、何が毒カというわけです。
これは、飲み会の時に食わされたもので中毒になるからであります。
中には薬を使って何とかしようと言う輩もおりまして
根本的解決ではないので中毒症状に陥る妖怪もおります。
一歩間違えれば最悪ですね。


意外と知られていない事実ですが、お酒に弱い妖怪も結構います。
急性アルコール中毒で瀕死になったあげく狩られたのが有名な八岐大蛇であります。
ほとんど彼の残した教訓でこのシステムが出来たと言ってもいいらしいです。
なんだかなあと言わなくてはいけません。


さて、直接的な妖怪の弱点に当たるため検疫部では妖怪の個人情報に
気を使うことで有名です。なにせ八雲紫でさえまともにアクセスできないといいます。
身内ほど信用できないというのが里香女史の話でありまして
確かに前科を考えますと当然の流れとしか言いようがないのです。


検疫部を怒らせるとどうなるかは考えたくありませんね。
ガスとか回避不能の攻撃でつぶされるのではないかと不安になります。
クレジットが減るだけですけどね。