□月 ●日  No2395 歓迎会ははめをはずしすぎないようにと


八雲商事の場合、新人の歓迎会が都合二回行われる点に気を付けないといけません。
一回目は顕界でこちらは顕界のルールに縛られるので比較的楽です。
たとえば乗用車を運転している人はお酒が飲めないとか、終電とかそんな話ですね。
ところが、幻想郷になりますと事実上の治外法権なのですね。
何が起こるのか、それはもうクライシスってやつです。


困ったことにアルコール中毒になっても妖怪どもは対処方法をきちんと解っていますので
多くの場合は生還可能です。最終手段も残されているので入社早々クレジットを
減らすアホも出てきます。つまりですね、ここでは無茶苦茶な呑み方が
普通に可能なのです。


ただし、実際のところは嫌がっている人に酒を薦めることはしません。
お酒が苦手なやつがスペカ戦を挑んで、酩酊した相手をフルボッコにしたからだという
お話でして、そういう事件も起こっているのでちょっとでもお酒が弱いとか
付き合い程度という考え方の方は下手にお酒は呑まない方が良いと
アドバイスしている次第です。


幻想郷には終電も運転もありませんから色々やりたい放題です。
遅くまでいくらでも呑めますし、下手なお店に行くよりきれいなお姉さんも
居ますから見ていて一応飽きません。
セクハラをすれば命に係わりますが、させてくれるひとは別の意図があるので
お持ち帰りされた後に中有の道で発見されても自業自得というやつです。


なお、お持ち帰りされたからといって性的交渉に至るとは一言も言ってませんから
みなさんゆめゆめお気をつけてください。
自分が場合によってはおつまみであることを自覚しましょう。