□月 ●日  No2453 まてい


街中で異変を起こしていると思われるお面に遭遇。
こいつ所謂お面に憑りついている付喪神と聞いていたが


「あなたから希望が見えない」
「ノーフューチャー」
と言われたのでこいつのことを一遍どついたろうかと思う次第。
いえ、たぶん返り討ちになるのが解っているのですが。


このお面と言ったら所謂冴月と同型のケイ素生命体の
一種と考えた方がいいのかもしれないが
それにしても希望のお面が無ければとりあえず適当な


お面を用意して、そこに「希望」とでも書けばいいだろうって
話になるのだが、だいたい希望というのは景気と同じようなもので
移ろいゆくものだし、人の不安はどんなに安定した生活を送っていても
いや、幻想郷に居るが故に得られる安定は彼らにとって不安を
与えるものであるということなのだ。


そこでとりあえず見える希望というものを何で代用するのかって
話になる。それは規範だったり国家だったりという話になるのだが
それが人間に依存するようになると色々と面倒になる。
しかし、大衆はいつも無責任だから絶対的な希望なんてものは
実は存在しない。だからお面がないからどうとか言われても
やはり困る。


そんなわけで、暫くの間は暴れるだろうと思うが、こればかりは
どこかに与えられるような代物じゃないと思うので
暫くは放置というところだろう。