□月 ●日  No2454 新種誕生


幻想郷の夜というのは結構静かで、生活音がほとんどないものである。
あるのは風の音と鳥の囀りみたいなもので、確かに怖いものがある。
これが恐怖という幻想を生み出しているのだと思う。


幻想の世界というのはこのようにして生まれているのかなと思うと
面白いと思うときがある。
確かに幻想郷では妖怪が直接観測されるため恐怖感というのは生まれにくいのだが
人間の根源的な恐怖感というものはいかんともしがたいものであると
言えるだろう。


この辺が新種の妖怪を生み出す要因となっているわけで
最近では顕界ではなく幻想郷内部で完結するような妖怪というものが
出現しだしている。
お面の妖怪もその中の一人であり、幻想郷で生まれて
幻想郷で消費されると思われる妖怪だ。


この手の妖怪は所謂新種として扱われる。付喪神関連では
幻想郷と顕界とではかなり分かれる。 一種のガラパゴスのような現象が
生まれていると言うわけだ。


幻想郷内部が独り歩きしている現象に対して我々としては
監視を強めないといけないと言うのが現状である。
問題が発生したら、戦車やらなんやらがついているというわけであります。


でも自浄能力だけでなんかなんとかなりそうである。
今の流れを見るに。