幻想郷には構造的欠陥が存在する。
妖怪が集まってこように一定水準を超える数量までは集まらないと言う問題である。
これは幻想郷が隔離された世界であることに起因する問題だ。
遠野と呼ばれる妖怪伝承が多い地域はその多くが宿場町など
人の往来が多くしかも定住しない地域である。
ここがポイントで多くの人から伝承が定住しないが故に変節することなく
伝わっているわけである。パラドックスだが都会に妖怪に対するニーズがあるのと同様の問題であると
いうことが出来るであろう。
幻想郷が新たな妖怪を生み出すにはあまり良い環境ではないのは間違いないことだ。
大体の妖怪が顕界で生み出されて幻想郷に移動していることからも明らかだ。
幻想郷で生み出される妖怪はしばしばその不安定さを指摘されている。
ある楽器妖怪は自分の不安定さを思い悩んでいた。
結果的に顕界の力を借りてどうにかこうにか安定するようになっている。
そう、幻想郷で新種の妖怪が生まれるためにはなんだかんだでアシストが必要なのだ。
おかげで女体化する三馬鹿の姿を見出すことが出来たのだが
そのリーダー格は顕界ですでに前科があるわけでまったく特別ではないと知った時には
軽くめまいがしたとだけ言っておこう。
そこから先の話も突込 いや 突っ込みどころ満載だったが、聞かなかったことにしたい。
このように幻想郷で妖怪が幻想郷で全くゼロから出現するのは思いのほか大変なのである。
もしかすると、パワーバランスの調整はその段階で行われているかもしれない。