□月 ●日  No2460 幻想入りの条件


幻想郷でもどこでもそうだが、隔離空間というものは容易に疫病などが発生する。
例えば、別の大陸から病気が感染した時などはクリティカルな影響を与える場合がある。
米帝の先住民が、病気の人間を送っただけで沢山亡くなったというのはその良い事例だ。


なので幻想郷では、とかく我が国の衛生概念をそのまま利用するようになっている。
これは同じように隔離地域ならではの疫病への対策方法などをそのまま利用するための物だ。


問題は紅魔館だ。紅魔館から何度も幻想郷に行きたいという働きかけはあったのだが
ここまで時間がかかったのは何故だろうか。
実は紅魔館は幻想郷に行くまでに何度も改装を行っている。だから本来は幻想入りという
条件からどんどん遠ざかっていた。顕界で改装するってことは顕界のお金をもって
改装しているから、世間の記憶から消えると言う基本的な幻想入りのルールからすると
逸脱している。


しかし、衛生面部分の改装はきちんと行わないとならなかった。
たとえば生活雑排水はあの巨大な館であってもただの垂れ流しになる。
それをきちんとした排水システムとして利用できないと幻想郷にやってきて
疫病をまき散らすだけの仕組みと言うことになりかねない。


この改装、幻想郷にやってきている洋館は概ねやっておりまして
幻想郷入りの条件となっております。これが経済的障壁になっていると言うので
それはそれで問題だというのですが、幻想郷のキャパシティを考えれば
これも仕方ないというところで、出来れば顕界に組合を持つホフゴブリンのような
運用をお願いしたいというところです。