□月 ●日  No2472 この辺顕界と変わらず


幻想郷では昔のルールを移植していると言われるわけですが
移植できないルールというものもあります。
その一つが先物取引です。


実は、わが国ではコメの先物取引というものがかつてはおこなわれていて
コメの安定価格化の為に寄与していた時期があったのです。
あったと書いていますから実際には投機の対象になってしまって
余計にインフレーションをもたらす原因になったと言われています。


妖怪たちもこの辺の投機に参加していたと言います。
上手くいけば濡れ手に粟であることと、合法的に人間たちがもたらす富を
吸収して、自分たちの生活に還元できるからです。


彼らは普段人間の姿をしていますし、第一狸のようにお金を
偽造する必要がありません。いたってローコストでお金を
稼ぐことが出来るとあって、お金がある妖怪たちはこぞって
手を出していたといいます。しかも彼らは妖精たちとコンタクトをとることで
ある程度コメの作付を推測できたので結構大儲けし、その結果
コメの高止まりを招いたと言われています。


当然幻想郷に来た妖怪たちもこのルールが使えるのかという
質問が飛び出しましたが、そんなことをした日には幻想郷の
物価が酷いことになるので当然認められません。
それでもいるんですよね、闇先物みたいなものが。


今日は、そんな闇先物を潰すために物が余ったと称して
物資を大目に持っていく日でありました。
この辺とても難しい部分なのですが、みんな商魂逞しいと
思うのは気のせいでしょうか。