□月 ●日  No2471 構造はかわらん


幻想郷の医療を考えた時、こんな治療方法は生き延びていないのですかという
話の中で血を抜くと言う治療方法がある。
身体の悪い血を抜くと言う仕組みなのだが、幻想郷でこれが普及したって話は
一向に聞かない。


身体の悪い血を抜くと言うのは、迷信なのだから吸血妖怪にとって
これはいいやり方なのではと思われるかもしれないが、
実際のところは全く持って上手くいかないらしい。


ヤマメ女史たちの活躍により、病気は病原体によるものが多いことが
解っているうえ、血を抜く治療に頼る人は概ね手遅れだったり
厳しい状態にある人ばかりになるため、そんな血を吸って感染症にでも
なったら意味がないと踏んでいるようだ。
悲しいかな、妖怪たちにとって血液は輸入するほうがはるかにリスクが
少ないと言うありさまなのだ。


では幻想郷で献血を依頼したらどうなのだろうか。
結論としてはそれをやると、困窮した人ばかりが萃まってしまうと言う
どこかで見た光景が始まってしまうと言う。
当然品質はというとと言う感じだが、できればこの手のものは
上手い具合に自給されないかなと思ってならないのである。