□月 ●日  No2482 見えないところにご利益があります


七夕と言えば短冊に願いをかけましょうとか、所謂お祭りの一種でありまして
幻想郷でも普通にやっているものでありますが、これまでも織姫と彦星絡みで
酷い話を聞かされたり、碌でもない思い出しかありませんが今回もそんな話。

綿月姉の話によりますと、織姫と彦星に願いをかけるというのは誤りだと言うのですよ。
この時期皆さんの視点は何処へ行くのか? それは天の川なのです。
天の川というのは星の密集地帯でありますが、これは天の川銀河
中心に向かって視線を移していることに他なりません。
その中心には漆黒の星がいるわけであります。 これが星が遠くに散らばらないように
引力でにらみを利かせているといいます。


つまりあっちに言わせると、願をかけている本体は天の川銀河の中心部
ではないかと言うのですね。確かにそっちのほうが御利益はありそうではあります。
しかしこの星、肉眼では見ることはできないのです。
出ているのは電波だけと気流だけという代物です。
顕界ではブラックホールとも言われています。


ブラックホールはもともととても巨大な星という話があります。
つまり、私たちは星が転生した大きな存在に願をかけているってことになります。
素晴らしい。これなら確かにご利益はありそうだ。
まあ、見えないんだけどね。


見えない守り神にお祈りってなんともロマンチックではありませんか。
えっ、見えた方がいいって?
見えたら、仕事が増えると月面のカミは仰ってます。 ダメだこりゃ。