□月 ●日  No2491 こころの時代


これからは物質の時代ではない、心の時代だと人は言うのですけど
それにしては八雲商事の仕事がやたら増えているように思えるのは何故なんだろうと
思う時があります。


正直なところ迷信の類や疑似科学って心の時代の産物じゃないかと思う時があるのです。
人間は意外なほどに脆く、なんだかんだ言って疑似科学に騙されるし
ある程度体系化理論化された魔術という名の種がある科学に
拒否感を示してみたり、なんだかんだ言っても現代も心の時代なんじゃないかと
思うのですよ。 そして、それがあるが故に幻想もあるのではないかと思うのですよ。


幻想の世界というものが実のところ完全に忘れられた世界というには
あまりに中途半端であることは既にハッキリしていることでありまして
忘れられたと言うよりむしろ人間たちの可能性みたいな、
それこそ岡崎先生がいう可能性空間というのが正しいのではないかと
思う時もあります。 でもそれって外国となにも変わらないのではとも
思います。


言ってしまうと、秘封倶楽部が言う心の時代の終わりって
私には全く実感がわかないのです。理由は単純で、本当に幻想入りしているのなら
神社仏閣の類などは片っ端から幻想入りしていておかしくないのですよ。
それがない時点で、まだまだ心の時代って続いているよねって思う次第です。
もうちょっと物質的な思考があってもいいはずなのですが。