□月 ●日  No2490 幻想世界と農業


幻想郷で色々問題となるのが耕地の細分化である。これは人口が増えることによる問題と
幻想郷で色々なものを賄わないといけないという制約によるものだ。
例えば、ある程度お金になるものを作ろうとして果物類などを作るとするとこれが
大事になってしまう。 


幻想郷の耕地を増やすにも妖怪たちが棲んでいる場所を弄るわけにもいかず
転作するには結構な年月がかかる。
二毛作を駆使して色々なものを作れるようにする試みはなされるが、休耕地を
作らないとこれまた土地がやせる問題に出喰わす。


なので幻想郷は相当土地利用に関してシビアな運用を常時繰り返すことになるのだ。
広い土地があればもっと別なことに利用できそうなものだが
それはなかなかできないというのが実情である。
紅魔館がやってきたとき、驚くほど早く幻想郷になじんだのは周辺耕地もまとめて
幻想郷に移転したからという理由も大きい。
所場代にしてはかなり大きなものだというのが周囲の見解だ。


余談であるが、幻想郷ではことマツタケがよく取れる。
顕界で食べるよりもはるかに安く手に入る。
幻と言われるマツタケだが、幻想郷で取れる理由は、土地が痩せているからだ。
枝を捨てずに木の葉を採集しなければ、マツタケが手に入りにくくなるのである。


とどのつまり、幻想郷とはそれだけ結構大変な運営をしているってことなわけで
なかなかうまくいかない。
せめて海があればって思うのですがね。