□月 ●日  No2505 当人は使いづらい、バッテリーがすぐなくなるといって敬遠している模様


最近ですが幻想郷にスマートフォンと呼ばれる携帯端末を持っていくのに
制限が妙に緩くなっているんです。
八雲商事謹製の端末を使っていますと、電池の減りが怖いと言うので
スマートフォンをセットで使う人がいるということです。一応SIMカードをさせば
八雲商事のネットワークにアクセスはできるので、申請する人は後を絶ちません。


意外に知られていませんが、妖怪にとニューメディア特にSNSの親和性が極めて高くて
問題となっています。なぜかと言いますと、妖怪が自分の姿をさらすことなく
情報を発信することが可能になったからです。


かつては、出会い系の掲示板でサクラの仕事をやって日銭を稼いでいる妖怪がいるという
話を聞いたことがあって、その恐るべき隙間産業ぶりに驚きを隠せませんでした。
確かに女性型の妖怪なら、普通の女性の会話が可能なので始末が悪い上に
野郎どもの下心をエネルギー源にできる上でお金ももらえるというこれ以上ない
素晴らしい仕組みです。


それにしても自称現人神がスマートフォンを持ち出して驚きました。
なんでも顕界ではスマートフォンの入れ替わりが激しくあっという間に
製造会社ごと幻想入りしていまうのだそうで、顕界のスペックに近い
スマートフォンが無縁塚に転がっているのが珍しくないのだそうです。
しかもこの手のものは防水機能があって、そう簡単には壊れないときている。


では電源やアプリはどうするのってことなんですが、うちの端末の通信機能から
テザリングかますバカが増えたのです。そこでSIMカードの供給って事態になったそうです。
この調子だとネット転載天狗もスマートフォンになるのも時間の問題だと思います。
恐ろしい世の中です。