幻想郷でも当然犯罪は起こるわけですが、殺人ともなるとやっぱりそれなりに揉めます。
しかし幻想郷において一つだけ顕界と違う点がありまして、それが「死人に口なし」という
概念であります。すくなくても霊が仏様になるまでの間に当人を見つけることが出来れば
犯人はいともたやすく見つけることが可能です。
従いまして、幻想郷において殺人事件は多くの場合発見させないことが重要になると
いいます。発見したら最期、十中八九犯人がばれます。そこに科学捜査が介在する必要も
ありません。当人に直接聞けばいいのです。
当人が別の犯人を示す可能性はあるのかという疑問がありますが、嘘を言ったら地獄に行くのは
当人なので、結構信頼性があると言うわけです。
もちろん死体が見つかる前に別のケースがあったりもします。
地縛霊と言いまして、死体を発見されるために敢えてそこにとどまるタイプの霊魂です。
こいつの場合は地獄に行くことができないため、実のところ証言が上手くいく場合と
ダメな場合がありまして結構面倒なのです。
たまに記憶がないまぜになっている奴もいるらしく面倒といいます。
従いまして、地縛霊は死体発見を早めることができてもそれ以上は期待できないことが
多いです。
顕界では地縛霊を専門にコンタクトをとれるネゴシエーターがそれなりの
商売として当局に囲われているといいます。
八雲商事出身者がそのまま当局に行ってしまうケースもありまして
それはそれで、商売になっていると言うわけです。
テレビに出たりしてますとさすがに苦笑いするしかないですけどね。