異変の直前であるが、スペルカードの新しいシステムをリリースしている。
スペルカードは一定期間ごとに新型をリリースしており、そのリリース方法は
ほぼコンピューターシステムのリリース方法にとても似ていることで有名である。
通常はSDK(ソフトウェアデベロッパーズキット)が先行配布され、
ベータ版がセットでリリースされる。
今回のスペルカードで隙間妖怪が使う能力の一部である空間変換関係が
解禁されておりどうみてもリスキーなのだが、異変を起こしたい奴が
手に入れていたらしく、色々と頭が痛い事態である。
一応協力者の読みが当たったことになるのだが、多分苦情が色々来そうな気がする。
この点では命蓮寺の連中は本当に手堅い連中だったと言わざるを得ない。
所謂標的の肉体に直接作用する初めての弾幕ということもあり
上手くいくかはかなり期待されている。
今回のスペルカードはコンピューターで言うところのリッチメモリ化という奴で
莫大な魔力を突っ込んでも動作が安定するように動くってところである。
何しろ今回は周辺まで巻き込むトンデモナイ魔力が絡んでおり
出力廻りなら、朝倉の魔術を超える水準まで上がっている。
実は朝倉が個人的に使っていた者の流用と言えなくもないのはご愛嬌だ。
まあ、顕界のコンピュータ端末もリッチメモリ化が激しいそうで
これも時代の流れという奴かもしれない。
どうみても重いがな。