□月 ●日  No2580 建設計画


幻想郷になぜロープウェイができないのか? 例の神社のおねえさんは天狗たちの思想が時代遅れだと
言いますが、ここで天狗たちの言い分も整理してみましょう。
天狗たちは決してテクノロジに対して無理解ではありません。むしろ理解しているがゆえに反対しているとも言えます。


ロープウェイの動力を何とかするには送電網と配電網が必要です。
さらに言えば、安定した動力のためには安定した電力の供給体制も必要です。
なので、高圧電線と変電所をいたるところに配置することになるのですが、これが鳥たちの運行を
妨げることになります。電磁波が方向感覚を壊すわけです。


ネックはそれだけではありません。現代の妖怪はその多くが人間の姿をしていますが、それが悪さをしています。
人間の姿は高速移動には向かないのです。しかし、張り巡らされたワイヤー見分けるには
人間の視力が必要となります。とても厄介な問題といえるでしょう


長い期間をかければという問題ではありません。
天狗たちがテクノロジと人間の姿であることの問題を理解しているからこそ反対していると言えます。
これは信仰の問題とは無関係なわけです。
って、それを説明するのはむしろ自称現人神のほうが理解できそうなんですよね。
おねえさんはその辺をわかっていて彼女を交渉のテーブルにつけていないという事情もあるようです。


なんだかなあと思います。