□月 ●日  No2668 KUSOSAMI 


 幻想郷に寒波が襲いかかるってことで、そのへんの話。
 現地部隊は除雪車両を駆使して雪の処理に大わらわであります。雪の廃棄スペースが足りないという話になり、
 排熱などを使って雪を溶かしつつ、体積を減らすようにしているのですがそれでも追いつかない模様。
 

 湖では気温より水温が高いため霧が立ち込めており、あまりの寒さに動物たちも動けなくなっている模様です。
 元気なのは白狼天狗と、ニホンオオカミぐらいなものでしょう。白狼天狗は寒さに強く、
 この時期、もっとも活躍することが知られています。
 目的は主に、遭難者の救出ということになりますが、この雪だと生還率は極端に低いようです。


 幻想郷は典型的な豪雪地帯です。何とかするべきではという意見もありますが、
 幻想郷では基本的に水が不足しがちなので、地下水の元となる雪の存在は
 一種の資源として大切にされています。そうでなければレティ・ホワイトロックを招聘することは
 ないでしょう。


 雪は春になると少しづつ融けだして地下に流れ出し、地下水として幻想郷全土を潤すようになっています。
 なので雪がふらないと夏に水不足になることがあります。幻想郷が極めて厳しい環境にありながら
 穀倉地帯であるのもこのへんに理由がありますが、では顕界としてはどうなのかというと、
 輸送環境の問題で穀倉地帯として使うには不便が多いというのが実情のようです。


 それにしても雪の量が半端ないです。この雪は地下に行く関係上、捨てる場所が厳格に決められています。
 妖怪たちがそれを都度運んでいるのを見ると大変だなと思う次第です。
 もう重機使おうぜ重機