□月 ●日  No2669 もちまわりです


 船便系の商品がまとめてうちの倉庫に入荷したとのこと。
 時間も掛かるわ、税関通るまで掛かるわで基本信用ならんのだが何分安いから文句は言えない。
 幻想郷に持って行く時は更にもう一回検査にかけることになるのでこいつらが幻想郷にやってくるのはさらに一ヶ月後になっている。


 一体何を検査するのかというと、外来生物の混入とか、薬品汚染度の確認なのだが、
 ぶっちゃけ、水関連とかはうちの国よりも外国の方が厳しいというか、うちの国がザルすぎるという
 なんとも言えない気持ちが襲ってきます。
 普段から良い水飲んでいるってことですね。はい。


 船を直接地下に乗り付けてそこで検査という方法もありますが、近年では検査機器の進歩やコストダウンで
 顕界で一旦おろしてから検査、そこから幻想郷に流れるパターンが一般化しております。
 このへんは技術革新のたまものというべきでしょう。


 だいたい外国から来たやつは木の箱に入っているか、ビニールでぐるぐる巻かどっちかです。
 内容物トラブルが起こるとだいたい木の箱でやってくるのですが、木の箱だと外すのは大変だし
 木材に別の何かが入っていたりで面倒以外の何物でもないです。
 木の箱のなかには甲虫類とかシロアリとかがしばしば混入しているので幻想郷に持って行くと
 色々大変なんです。


 で、今回ですが一次検査立会ということでお手伝い兼ねていますけど、これ重労働なんですわ。
 開封する検査機関はもっと大変ですが、コンテナからおろして、検査機関に持っていく商品を
 振り分けるのですね。こっちで分けている理由はまあお察しということで。
 終わった時には悲惨な疲れが待っていたのでした。