□月 ●日  No2705 幻想的環境アセスメント


 幻想郷で水を確保するのは色々な意味で大変です。多くの場合は井戸を使いますが気をつけないと
 地下水の汚染が問題となります。
 それでもなんとか維持できるのは、汚物が肥料として売られるため速やかに撤去されるためであります。

 
 幻想郷では汚染が大きな問題になっていました。
 実のところ明治期に殖産興業や富国強兵を進めていくにあたり工業化を促進する動きは
 幻想郷にもありましたが、汚染問題が深刻なため対応が困難でした。
 

 技術的に可能になったのは触媒技術が発展して、ある程度物質的に可能になった
 数十年前という有り様です。それまでは輸入に極端に頼っていたという
 事情があります。妖怪同士は密接な関係を持つ幻想郷では、下手に汚染行為を行うと
 複数箇所に影響が波及するため、環境アセスは初期状態からかなり厳しい水準になっていました。


 ちなみに井戸を掘るときも一応の環境アセスが必要です。
 もっともそれは妖怪に直接聞いて、持ち上げる水の立米数を弾き出し
 地下水脈にどれくらいの影響が出るかを直接調査するというもので
 これはこれで優れた仕組みだと思っています。


 今年は雪が多いので地下水汲み上げに際しては水量に注意
 水量による成分変化に注意と言われておりまして色々頭がいたいです。