□月 ●日  No2999 わなわな


 魂魄が大真面目な顔で言った。 時代はスケルトンであると。

 
 そもそもスケルトンボティは一時流行ったのは間違いない。
 今流行らないのは、小型化、コモディティ化の末、外観でしかハッタリが効かなくなったかららしい。
 派手なデザインは短期的には売れたが、時間が経つとこうしたスケルトンボディは
 見事なまでに茶色く染まりそれはひどい有様だったという。


 で、幻想郷もスケルトンを流行らせるべきと騒いだあと、
 何人かといっても結構な数の野郎どもの支援を受け、時代はスケルトンって
 騒いで回った。


 結局大師様に足蹴にされて「ありがとうございます」って騒ぐ
 我らが勇者たちの姿を見て終わったわけなのだが。

 
 しかも何人かはあの世に旅だったそうで中有の道で同じことをして
 ついにはガチスケルトンまで出撃したのだそう。
 さすがに周囲はドン引きしたそうです。


 いや透明こそが至極で裸体は要らぬって騒いでいたとか。
 身元を引き受ける身にもなってください。


 問題はこれが八雲商事の出来事ではなくて霊能局の出来事だってことです。