長時間の張り込みはとても厳しい。これはどの同業者にも言えることだ。
何しろトイレもいけないのだ。前立腺肥大症に罹ったから仕事を引退という
同業者も要る有り様だ。すごいとオムツつけている奴もいるくらいだ。
妖怪相手の探偵でも似たようなものだ。だが一応の対策はある。
それが妖怪ドローンと言われる目の玉妖怪だ。
よくこのロリコンどもめってネタがネット上を蔓延っているが
実は元々子どもたちを監視して、性犯罪から守るために開発された経緯がある。
らしい。
出自はともかく、今日のような寒い日に張り込むのはこれほどいいものはない。
しかしこの方法いくつか難点がある。
自分は車の中に退避して目玉で監視活動をしていて、ついにその姿を
発見した時に報告すると、依頼者が「ではこちらに伺います」という時がある。
こうなると自分が妖怪を使った監視をしていることがバレるので
急遽外にでるわけなのだが、その間に相手が移動したらアウトなのだ。
なので、この手法を使うときはあくまで録画前提で、そして報告は
後日になるようにセッティングしないとならない。
また、このドローン、食費がかかる。一応ペットフードでいいのだが
前の持ち主が高級猫缶で維持していたため、餌付けに酷く苦労した。
昔はもっとエグい方法を使っていたのでこれでもマシというのだが
やっぱり自分で寒空の中張り込むのが一番 というのは毎度なのである。