□月 ●日  No3031 自己責任


 08関連より新しい端末を手に入れるために手を回している。
 この端末は妖怪たちが住んでいる世界で携帯電話が通る。
 前職の時に手に入れたいと思っていたがこのたびブラックマーケットに流れている端末を
 発見して何とか手に入れようとしている。


 妖怪たちが住んでいいる地域に足を踏み入れると多くの無線機器が使用不能になるのは
 知られた話だ。単純にアンテナを立ててないだけと思われるのだが、携帯電話が
 通じないだけでそれなりに不安を感じるものだ。


 もうひとつ、私が端末を手に入れたいのには訳がある。
 それはこの端末の機能であるマーカーというものだ。
 できればこの機能を使いたくないと思っているのだが。


 紆余曲折の後ついに端末が届く日が来た。ご丁寧に某ネット本屋の箱に包まれてやってきた
 それは無意味に大きかった。しかも充電式ではなく電池式だった。
 仕方がないので近所の店で電池を買ってきて挿入すると動いた。
 完動品と書かれているので当然だが、とりあえず動かしてみると
 SIM登録をするところがない。もちろんカードを挿すところもない。
 詰んだ。


 ・・・・。
 どうしよう。
 確かに動くのだがこれでは意味がないではないか。
 分解して研究に使うか。
 悩む。


 しかも美品とは到底言いがたい。