標的が姿を変えたと聞いて雷子と代わる。新しい姿を写真に収めて
マーカーと妖怪の姿などの照合を行う。
この手の情報はマルハチや霊能局よりも警察のほうが優秀だ。確かに警察がバケモノを
逮捕するには、姿が変わってしまってシラをきられたら困るのだ。
もっとも警察の端末については、霊能局経由のアクセスが認められている。
そこで、今回の監視で分かった妖怪が発する所謂ハーモニクスと呼ばれる
波長まわりのデータを照合すると、相手が結構な前科者だとわかる。
一応此処から先はどうするかは依頼者の意思次第というのが
今の仕事の限界だ。 もっとも依頼者は仕返しする気満々なので
その前に何かしら霊能局あたりに処置をしてもらうことになるだろう。
こちとら犯罪者を出したくはないのである。
いざとなった時の次善の策を仕込んでこちらは終了だ。