リンカーンのゲティスバーグ演説は妖怪による国家分断の危機に対する
牽制としてはこの上ない効果を上げることができた。
「人民の人民による人民のための政治」は文字通り、人間が化け物に干渉されないことを
文字通り示したものであり、我々がこの戦地で死者を弔うことで、彼らもまた
化け物に対抗しうる戦士になり得ると説いたのです。
化け物と米帝の交流はその後も続きます。
そもそもシーレーンの間とはいえ島国だった国に開国を迫ったのも無関係ではないでしょう。
南北戦争といえば、アトランタからサバナへの進撃作戦は凄惨を極めたものでした。
なにしろあの地は化け物達の政治的本拠地であり、同時に南側が合衆国脱退を
決めた場所だったからです。
この結果、ジョージア州は焦土と化しました、通信 鉄道インフラも徹底的に破壊されました。
近代戦のはじまりだったわけですが、皮肉にも化け物退治に有効であることが
ここで確認されました。この出来事は妖怪たちを幻想郷といった
隔離地域に移動させる動機としてはとても重要な事でした。
幻想郷に白色系人種の妖怪が移住したのもこの辺の事情によるものです。