□月 ●日  No4264 たくさんあります


 うちの会社って多分バケモノ対策ではトップクラスではないかと
 自認しているわけですが、トップクラスということは、
 つまり、そういう組織はゴロゴロしているという意味でもある。
 たとえば聖遺物と呼ばれるやばそうなアイテムを保管している法人。
 こいつはマジで結構ある。 専門に扱っているところもあったり
 一か所で管理している場所もある。


 その意味ではうちの会社って結局のところ運送関連の会社である。
 やばいアイテムは基本的に在庫を持たないだけでもかなり安全である。
 ほかのところはやばいアイテムを保管するためにたくさんのコストを
 支払っている。
 最もそこから得られる利益もかなり大きいのだから
 彼らとしては保管するという事実が収益のもとだ。


 問題は連中は、化け物とかまでも遺物として
 捕えていて、何かしら実験する奴らがいるってことだ。
 元は人間って奴もいるので、これは大きな問題である。
 もっとも、この辺は相手の意志を確認しないといけない。
 実は全面協力していることはよくあるのだ。


 このように妖怪変化を扱うところは意外と多く
 ゆえに、完全に隠蔽なんて不可能である。