今から半世紀ほど前、顕界ではブームでよくわからないような生物が量産された。
なんでよくわからないかというと、本当に訳の分からないやつが量産されたからだ。
もうちょっと言おう、例えばゴリラの着ぐるみをそのまま使うとちっとも面白くないが
そこにロボットの頭を合体すればホラー映画が作れると。
よし、このパターンで色々な着ぐるみが出現しては幼稚園の送迎バスを襲ったり
子供を襲ったりするんだが、こいつらがここ最近幻想郷に大挙して出現
その都度処理されているのである。
できればさっさと処理されてほしいのだが、厄介なのはこの手の生物の
権利元がすでにこの世にないパターンである。
しかもこんなものは不良債権以外の何物でもなく、でもなんでもデジタル化の恩恵を
受けて復活するというクソ案件となって我々に襲い掛かる。
この中途半端に知られた謎の生物どもを処理するのは
すごく大変だ。なにせこの手の生物はスペックシートばかり
豪華なのだ、これは現在のヒーローものでもそうなんだが、
空力もくそもない改造車がマッハで走るのがこの手の業界なのである。
こんなものが顕現したらとても危険だ。
どちらかというと分解して鉄の塊やら
肉の塊やらをばらまいてだがな。
現実的な飛行能力を有する幻想郷の生き物のほうが
まだ安定しているのである。なんだかなあ。