▼月 ○日 No176 売掛金回収


決算が近い。
今日は未払いの売掛金の回収のため幻想郷に出張である。
ほとんど経済能力のない連中からお金を回収すること自体間違っているような気がするが
今年はちょっとだけ展開が違った。


まずはメトセラ娘だが、毎年上白沢がお金を払っていたのだが、今年はなんと本人が直接支払った。
妖怪退治をして地道に稼いだお金だそうだ。 受け取らないでそのまま返金してもよかったが、
本人のために受け取ってほしいと上白沢に言われたので、領収書を書いて本人に手渡した。 
その時収入印紙は貼るべきかと悩んだが、きちんと貼ることにした。
メトセラ娘は、この領収書がなにかとても大切なありがたいものに映った様で、
厳重に風呂敷に包んで神棚に納めてしまった。
一方永遠亭でもあの万年ニートの姫様が直接お金を渡すというハプニングに見舞われた。
一体何をしてかせいだんだと聞いたら「RMT」と聞こえたような気がしたがきっと気のせいである。
薬屋に事情を説明して返金し、薬屋の金庫から改めて売掛金を回収した。


香霖堂 奴にキャッシュフローなんてないので、差し押さえの札を用意しておく。
店に着くやいなやさっそく金目のものに差し押さえの札を貼ろうとしたら静止させられた。
なんと香霖までもがお金を支払うではないか、何があったんだと聞いたら普通に大口の契約をとったらしい。
珍しいいや、それが普通だろうが、あまりの事態につい外を見てしまった。


空は透き通るような青空だった。