■月 ○日  No435 実録デコ社長(題名と内容はあまり関係がありません)


秋祭りの準備に追われる。 妖怪の山に新入りがやってきたので
連日宴会をやっているにも関わらず秋祭りは別腹らしい。


今日は幻想郷の鼓笛隊たちに衣装を送ることになっている。
由緒正しい鼓笛隊も最近はプリズムリバー三姉妹の影響で人気が凋落しているとのこと
そのリーダーであるオレンジ女史は、人気回復のための新たなメンバーを募集しつつ、
新しい衣装を用意する事になった次第である。


しかし、衣装が似合う連中というと数が相当限られる。
まず背が高いこと、それなりにスタイルもいいこと
私の知るところは紅魔館のメイド長と門番、例の神社のところにいるおねえさん
あとは死神嬢といったところだろうか。 明羅女史も候補にあがったが休日らしい。
朝倉の顔も出てきたがすぐに脳内却下させてもらった。 
問題はそれらの人物にたいそう嫌われていることにある。


ダメ元で紅魔館にいるヴァンパイアの主人と交渉するとあっさりOKが出た。
彼女にとっては面白ければなんでもいいらしい。
例のおねえさんにも話を振ったら、自称現人神が「信仰が増えるいいチャンスですよ」と
助け船をだしてくれたこともあって快諾してくれた。
死神は勝手にやってきた 業務命令らしい。 お役所仕事は大変だと思う。


オレンジ女史は面子が揃って上機嫌である もともと運動神経抜群の連中揃いなので
ちょっとの練習でみるみる踊りが上達する。 なんか見学するのが勿体ない。
そしていよいよ衣服の入った箱を開封
中に入っていたのは学ランだった。 ホットラインで電凸


出たのは朝倉だった。
「駄目だ! 衣装は学ランと鉢巻きにしろ それ以外は許さん」と言われた。
どうやら誘われなかったことを根に持っているらしい。
北白河より代わりの衣装が届くまでみんなから足蹴にされた。 
本気じゃないだろうが、本当よく生きていたと思う。



余談であるが美鈴女史だけが学ランを着てはしゃいでいた。