△月 □日  No456 ハロウィンでお菓子を配るぞ


ハロウィン用の特設テント設営、お菓子を配るためにせっせと箱を搬入
一個一個袋に詰めてイベントの始まり始まり。


美味しいお菓子がもらえるとあってテントの廻りには子供たちや妖精たち
誰が見ても年齢的に見合わない自称少女たちでごった返す。
ヴァンパイアのお嬢様 あなたは確か500歳越えていませんかとか
ケロちゃん帽のカミ様 あなたは億単位の年齢じゃなかったのとか
氷妖精や三月精たちよ お前らはお菓子をあげてもいたずらするのじゃないかとか
閻魔様、お願いだからこのときだけは子供のふりするのをやめてくださいとか
要するに突っ込みたいけど突っ込んじゃいけない日である。


お菓子と言っても外の世界からのお菓子をそのまま詰めるわけにはいかない。
豊穣のカミ様提供のサツマイモベースのスポンジケーキや、紅魔館のメイド軍団提供の
クッキーやキャンディなどが入る。
幻想郷の子供たちも宗派なんて関係なくお菓子がもらえるから、あっちこっち
お菓子を集めて回る。 一般の家はと言うと、あんころ餅とかきな粉餅など
やっぱり和風に集中するのが微笑ましい。


夜になると、まるで初詣のような出店とハロウィン仮装が入り乱れて
カオスな空間になってしまう。 夜雀の衣装もハロウィン仕様の
黒を基調とした服装になっておりなかなか興味深い。
朝倉が昔の服装と称して一昔前の絶対防御力がないようなセクシーな魔法使い服を
見せつけていたが、子供ばかりがごった返すテントにいたところで
ステキな殿方をゲットするのは難しいと思う。


詐欺師兎がお菓子の中に爆竹のようにバチバチと音を鳴らしながらはじけるものを
混ぜてちょっとした被害が出た。
すぐにブレザー兎が詐欺師兎を粛正したようだが、なぜかケロちゃん帽のカミ様が
うずくまってブルブル震えていた。 何か思うことでもあるのだろうか。