□月 ●日  No749 大迷惑鉄砲水


最近地下に鉄砲水が入り込んで大迷惑しているらしい。
比那名居の娘による局地的な大雨と説明したが、例の神社のおねえさんたちの仕業で
あることは間違いない。
困ったことに幻想郷のメンツはこれを異変と思ってない。
比那名居の娘が派手に天候をいじったため 大したことがないと思われているようである。


突っ込み担当井戸妖怪が必死に排水作業をしているが間に合わないので
井戸ポンプ数機とジェットを納品する。 長いパイプを繋げて少しづつ落とすのだが
だんだんパイプが重くなってかなりの重労働だ。
クレーン車がないのは辛すぎる。
魔界も排水機構がパンク中。 河童達を地下に送り込もうとしたらできないらしい。
結局当社スタッフでの対応を迫られる。


魔界にあるパンデモニウム 床下浸水と雨漏りで魔界神様の衣服が泥だらけ
ユメコ嬢が必死に清掃するもメイド長ほどの段取りは無理。
魔界神の服はクリーニングを断念して新しいものを納品手配する。


被害状況をレポートに纏めようとあっちこっちを回っていたら
何故か自称現人神に出くわす。 なんでお前がこっちにいるのかと尋ねたら
異変の原因がここにいると言われたらしい。
おねえさんはどこにいるのかと尋ねたら一緒にいるとのことだ。
それにしては姿が見えない。 彼女ほど目立つカミはいないのにである。
流石に異変の原因はお前の身内だよとは言えないので
とりあえず頑張ってねと言って返す。


昼ご飯を食べて 仕事の続きをしようとしたら 井戸妖怪が今日納品したポンプが素晴らしい性能だ
水があっという間に引けたと言って喜んでいた。
あれだけの水をくみ上げるのに数日掛かるはずなのにおかしいと思う。
もっと地下深くの空洞に水が落ちたと考えるのが自然みたいである。


帰り地上に戻る列車に乗っている途中で強い地震
ショックアブソーバーがある車体が揺れたので相当強いと感じ入る。


会社に戻ったら殆どの人がいなかった。 ホワイトボードを見ると皆、井戸と書いてあった。
井戸で何かイベントがあるのだろうか。