□月 ●日  No1020  配達作業の過去と今


幻想郷に物資を運ぶお仕事。 それは隔絶された世界を維持するためになくてはならないものだ。
運ぶものは日用品から食べ物、特に幻想郷で入手しにくいものが殆どである。
送っているものは今も昔もそれほど変わっていないらしい。


と、言っても昔は配達作業も相当大変だったそうだ。
まず幻想郷に流入してくる妖怪が八雲商事を知らないのである。
外から来た食べてもいい人間だと思われて襲われることもしばしばだったようだ。
そこで用意されたのがスペルカードであるという。
元八雲商事OBが高い戦闘力をもつのも当然だと言うことだ。


物資を列車で運ぶのは基本的に今も昔も変わらない。
列車については、謂われを重視するため古い外観は可能な限り維持しないといけないようだ。
しかし、掛る時間は一気に短くなったと言われる。
昔は配達と言ったら数日かかっていたのだという。


阿礼乙女のところに配達しに言ったとき商品の検品をしたら初期不良を発見した。
謝り倒して新しいものを手配する。すると阿礼乙女がそれを制した。
昔はその程度で新しいものを注文することは無かったのだという。
もっとアバウトだから大丈夫だと言われた。


会社に戻ったが結局不安が止まらなくて取り敢ずメーカーに交換依頼だけしておいた。
アフター扱でどうにか交換ということになりそうである。
朝倉に気にしすぎだと言われたが神経質なくらいで丁度いいと思っている。
あとで阿礼乙女に苦笑されてしまった。
昔だったら交換しないでどうにかしていたというが個人的にそれは無理だと思っている。