□月 ●日  No1049 のんびり楽しい園芸生活


紅魔館に久しぶりに顔を出す。 
庭の一角にいる門番に挨拶をしたら、きゅうりやピーマンなどを貰った。
一部を菜園にしているらしい。 きゅうりを作っているのは河童と貿易するためだという。
お金よりもキュウリをあげたほうが、いい物と交換して貰えることに気づいたからだそうだ。


元々彼女は園芸の知識に明るい。 だからこそ門番の仕事をすることができる。
午前中に大半の仕事を済ませ 昼太陽が一番高いときはシエスタをするが、
これはこの時間に水やりなどをすると植物に負荷を与えるからである。


たまに夢幻館の門番やら、風見女史、秋姉妹が視察にやってくる。
園芸の手法に関する情報を交換するためらしい。
だが、今日やってきた人は普段と様子が違った。
なんと永遠亭のニートもとい姫がやってきたのだ。 
何の為かはすぐに分かった。 彼女もまた園芸のプロだったのだ。
そして驚くのは寿命の長さ故に色々なことを経験則で知っているのである。
恐るべき趣味人と言うべきだろう。


程なくして河童達もやってくる。 キュウリと引き替えに鎌や高枝切り鋏の刃を研いでいるらしい。
ここのキュウリは河童達が舌を巻くほど完成度が高いそうだ。流石というか何というか。
白玉楼のお庭番は剪定の仕方や花に関する情報交換をする。
美鈴女史はまだまだだと言って笑っていた。


今日の納品もまた妙に数が多いと思ったら、園芸趣味のメンツに
物を配るための物だったようだ。 
幻想郷の園芸趣味は奥が深いと感じ入る日である。